英国・ウィリアム王子の曾祖母は、生まれつきのろう者でした。

ウィリアム王子の曾祖母についてのお話を少しばかり書いていきます。

プリンセス・アリス・バッテンバーグ=ウィンザーは、ビクトリア女王のひ孫娘で、1885年に生まれた。

生まれつきのろう者。

ギリシャ王子アンドレアスと結婚し、ギリシャのアンドレアス妃となった。

その後、ギリシャ王制が倒され、ギリシャから追放された。

彼女は、手話のほかに、英語、ドイツ語、ギリシャ語も流暢に話せた。

第一次世界大戦中は、彼女は従軍看護師となり、ジョージ5世から赤十字勲章を授与された。

第二次大戦後、彼女は、看護をする修道女の組織を設立した。

そして、1953年のエリザベス女王の戴冠式では、修道女の装いで出席した。

その後、彼女は、息子と嫁の勧めで、バッキンガム宮殿で暮らし始めたが、2年後の1969年に84歳で亡くなった。

遺体は何年もの間、聖ジョージ教会(ロンドン)に安置されていたが、彼女の遺志から、1988年に、エルサレムのオリーブ山にある、「マグダラのマリア教会」に葬られた。