<毎日新聞から>子どもの気持ち 手話で学ぶ「明晴学園」/3 記念行事、狂言に挑戦
「こんにちはー」。
字で表すと、こんな感じだろうか。
1週間の秋休み後、久しぶりに明晴学園(東京都品川区)を訪れた私(記者)に、小学5年の安田拓海さん(11)が、手話であいさつしてくれた。
まぶしい笑顔にうれしくなったが、その様子を見た担任の小野広祐教諭(39)が「なれなれしく話さないで。敬語を勉強したでしょ」と叱っている。
安田さんはばつが悪そうに肩をすぼめて「こんにちは」とやり直した。
手話では肩をすぼめると敬語の表現になる。
日本手話で授業する明晴学園では、手話科の授業があり、文法や敬語、状況に応じた話し方を学んでいる。
人前ではハキハキと話すように、手話で発表する時はおしゃべりの時とは速度も大きさも異なる。
声色や語調のように、手話にも色やリズムがあるのだ。
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