【災害情報】シェア転載・聴覚障害者のヒアリングサポート「CPR」

手話は万能ではない

災害時、さまざまな聴覚障害を持つ方々に急性期における避難誘導を行う際、どういうアプローチの仕方が有効なのかを調べてみた。

もちろん、安全ではない場所や津波などの危機が迫った状態で、細かな説明をするべきではない。ワンアクション(1つの動作)で避難を促し、ほかに同居家族やペットはいないかを確認し、避難経路の安全確認を行いながら、まずは身を守ることを行う。

災害時の関連標準手話ハンドブック(一般財団法人 全日本ろうあ連盟)に、災害時のコミュニケーションに必要と思われる手話が紹介されている。

【災害関連標準手話ハンドブック】

https://www.jfd.or.jp/info/2010/teq/saigai-handbook/saigai-handbook.pdf

■iPhone、iPad、Android版のダウンロード

https://www.jfd.or.jp/saigai/saigai-handbook

数名の知り合いの聴覚障害者の方々に上記の資料を紹介したところ、普段使わないため、知らない手話が多かったことや、聴覚障害者の全てが手話を身に付けているわけではないこと、難聴者や高齢者で耳が聞こえにくくなった方には、手話だけではなく、顔の表情や全体のアクションで危険を伝えるべきだというご指摘も受けた。