【災害情報】聞こえる人も聞こえない人も読んで欲しい投稿文です。

今村 彩子さんの投稿文をシェアします。

台風が近づいていて大丈夫かなと心配に思う日ですが・・・

こないだの広島市ろうあ者福祉大会での講演でお話しした内容を載せます。

講演では、東日本大震災、熊本震災、そして、広島ろう災害ボランティア活動を取材して感じたことをお話ししました。

【東日本大震災 ~被災者の中には耳の聞こえない人もいる~】

被災者の中に聞こえない人もいること、そして、彼らが地震直後、避難所や復興アパートでの生活でどんなことで困るのか、どのような支援が必要かを知りました。

【熊本震災 ~受援力~】

被災したろう者を支援した方々が「受援力」が必要だと話してくれました。

「耳が聞こえない」といっても、ろう、難聴、中途失聴、盲ろうがあり、それぞれコミュニケーション手段も異なります。

更に、難聴でも、生まれつき難聴、中途による難聴、高齢による難聴と分かれます。

盲ろうはもっと幅広く、目と耳、両方とも先天性なのかそれとも後で耳が聞こえなくなったのかなどによって触手話、点字、大文字による筆談とコミュニケーションの方法は一人ひとり異なります。

自分に合った支援を受ける、コミュニケーションをとるためには、周囲にそのことを説明する力が必要です。

「耳が聞こえないから困っている」だけではなく、具体的に「私は手話通訳が必要です」「要約筆記をお願いします」と内容を伝えるのです。

また、自分は聞こえるから大丈夫と思い込んでいると必要な支援が受けられません。

「私だけでなく、周囲も大変だから」と我慢し続けると自分が疲れてしまいます。

【西日本集中豪雨 ~助けてもらう側だけではない、助ける側にも立てる~】

西日本集中豪雨で被災した聞こえない人の状況を取材しようと訪れたところ、私が目にしたのは、ろうボランティアの姿でした。

ろう家族の家での作業が落ち着くと、一般の家にも出向き、活動していました。

手話ができる人と同行すれば、ろう者もボランティア活動ができると広島県ろうあ連盟は、独自でボランティアセンターを立ち上げたのです。

これは全国初の取組みで、障害者団体の中でも画期的な出来事です。

そのため、新たな課題が出ていました。

聞こえる人は、まさか聞こえない人がボランティア活動に来ているとは思いません。
そのため、挨拶しても返事がない、無視されたというトラブルが起きました。

それを受けた広島県ろうあ連盟職員の横村さんが「私は聞こえません」と書かれたビブスなどをつけて周囲に自分のことを伝える必要があると話していました。

講演会場に横村さんの姿があったので、尋ねたところ、ビブスは返却、管理をしなければならず、負担がかかるので服に貼るシールを作ったとのこと。

シールであれば、返してもらう必要もなく、災害ボランティア活動をしたという記念にもなります。

次回のボランティア活動のために印刷して準備してあるそうです。

横村さんに「ぜひ、そのシールを見たいです」と伝えたら、メールでシールの写真を送ってくださいました。

シールに名前を書く欄もあるのが、いいなと思いました。

ボランティア先では作業先の家族との初対面となります。

自分の名前を相手に知ってもらうだけでも、距離が縮むし、「○○さん、お願いします」「▽▽さん、ありがとう」と会話しやすくなります。

私が去年の8月に取材した広島のろう災害ボランティア活動は下記でご覧になれます。

【Yahoo!ニュース】

助けたいという思いはろう者も同じ ~ 聴覚障害者団体として全国初の災害ボランティア活動 ~(今村彩子) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/imamuraayako/20180823-00093236/