耳が聴こえない女優・忍足亜希子さんの生き方について、多くの方にも読んでもらいたいと思いましたので、掲載します。

長文ですが、夫である三浦剛さんとの素敵な馴れ初めも書かれていたりして、微笑ましい場面もありますが、「耳が聞こえない事で人生にあきらめている!」とか、「自分の生き方はこれでいいの?」とか色々と悩んでいる方には、読んでほしいです。

忍足さんにインタビューをした記者さんが、「自分にしかできない仕事ってなんだろう」

とふと、考えるようになった時に、「ろう者の女優」として、テレビドラマや映画で活躍する忍足亜希子さんを知ったそうです。

そこから、インタビューが始まります!

夢をあきらめずにいたら、「私にしかできない仕事」に出会えた。耳が聴こえない女優・忍足亜希子さんの生き方 | soar(ソア)

「自分にしかできない仕事ってなんだろう」 社会人になって3年が経った今、そう考えては、ちょっとした焦りをおぼえることがあります。 やりたいことや、ちょっと得意なことはある。けれど、心から「これが自分だ」と言える何かにいつか出会えるのだろうか。 ぼんやりとした不安を抱えていた頃、「ろう者の女優」として、テレビドラマや映画で活躍する忍足亜希子さんを知りました。 "自分にしかできない"を持つ彼女へのあこがれ 前例の少ないなか、耳の聴こえない女優として活躍し、自らの居場所をつくった忍足さん。彼女にしかできない仕事によって輝く姿に、わたしは憧れと、少しばかりの羨ましさを抱きました。 強さの源を知りたい、少しでも近づきたい。 意気込んで迎えたインタビュー当日、わたしの前には優しく微笑む忍足さんがいました。想像していたよりもずっと柔らかな目にじっと見つめられ、想像以上に肩に力の入っていた自分に気づきます。 今日はろう者の女優として活躍するまでの経験や、今の想いをお聞きしたいと思います。 わたしが緊張しながら口に出した言葉を手話に通訳してくださるのは、忍足さんの夫であり、自身も俳優として活躍されている三浦剛さん。 忍足さんが手話で表現した言葉を、そしてわたしたちが口に出した言葉を、一言ずつ丁寧に伝えてくれます。 これまで、ろう者の方にインタビューをすることも、会話をする経験もなかったせいか、お話しながら身振り手振りが不自然に派手になってしまいます。 そんなわたしの話をじっと頷きながら聞き、表情豊かに自己紹介をしてくださる忍足さん。こちらが話を聞く側なのに、忍足さんが一つ一つの言葉を受け止めてくれていると思えたおかげで、緊張が少しずつほぐれていきました。 "聴こえない"を意識していなかった幼少期 忍足さんは、日本ではじめてろう者の主演女優としてデビューして以来、いくつものテレビドラマや映画に出演してきました。 子どものころは絵を描いたり竹馬で遊んだり、ドッジボールをしたりと、体を動かすのが大好きだったそうです。外遊びは好きだけど人前に出るのは少し苦手、「引っ込み思案で大人しい女の子」だったと振り返ります。 忍足さんの耳が聴こえていないと両親が気づいたのは、3歳か4歳のころでした。

soar