「いきいき茨城ゆめ大会」に参加する選手や役員をサポートするボランティアの養成がスタートしました
来年10月開催の第19回全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」に参加する選手や役員をサポートするボランティアの養成が25日始まった。
県内17の大学・短大・専門学校で研修を行い、約800人を養成する。
このうち、筑波技術大では聴覚障害の学生もサポートボランティアを目指す。
県障害者スポーツ大会課によると、障害者自らがサポートボランティア側に入るのは全国初になるという。
各校のトップを切って、つくば市天久保の同大で養成講座の1回目の講義があり、学生40人が出席した。
同課の職員が講師を務め、大会に選手3500人と役員2千人が参加することや、13の正式競技などについて説明。
さらにボランティア経験の意義について触れ、「社会に貢献することができ、人間関係の輪が広がる」と強調した。
同課によると、サポートボランティアは大会期間の前後も含め、選手らの会場案内や介助を行うほか、選手との交流を通じて、障害への理解を深めるのが目的となる。
同大がサポートボランティアを養成することについて、中島幸則准教授は「障害者はサポートされる側になることが多いが、サポートする側に回り、その喜びを体験してほしい。社会進出にもつながるだろう」と期待した。
講義を受けた産業技術学部1年の福島悠斗さん(18)は「過去の大会DVDを見て、ボランティアの方が楽しんでやっている様子が伝わり、刺激になった」と話し、同学部2年の渡辺千春さん(20)は「選手との交流が魅力だ。ぜひやってみたい」と意欲を示した。
今後、茨城大や筑波大などでも養成講座が随時スタート。
同課が用意したテキストを使って年15回程度の講義を行い、障害別の特徴やボランティアの心構えを習得する。
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