<佐賀新聞から>ろう学校で文化祭 迫真の演技、「空襲」劇も 17人、学習の成果発表

佐賀市鍋島町の県立ろう学校で18日、文化祭があった。聴覚障害のある幼稚部から高等部までの17人や保護者が、動画を交えた劇や展示作品など学習の成果を発表した。

小学部の児童8人は、6年生を中心に、73年前に起きた佐賀空襲や戦時中の暮らしを劇で伝えた。

職員が床を強く踏み鳴らして空襲を表現し、その振動に合わせて児童が迫真の演技を見せた。

6年の竹下仁君と野口稜介君は「場面に合わせて演技を切り替えるのが難しかった」と振り返り、草場大輝君は「経験がないから、当時の人の気持ちをよく考えた」と話した。

8月の平和学習で子どもたちに佐賀空襲の経験を語った真島輝之さん(79)は「当時を知らない人にも、戦争の恐ろしさを伝えてくれた」と目を細めた。

会場では、配慮を必要としている人が一目で分かる「ヘルプマーク」への理解を深めてもらおうと、来場者にチラシを配った。

ソース元
ろう学校で文化祭 迫真の演技、「空襲」劇も 17人、学習の成果発表